健康に良い飲み物

東京近郊の吊水

東京と言えば、コンクリートジャングルという言葉があるように、たくさんのビルに囲まれた近代都市のイメージが強いと思います。
しかし、以外にも東京周辺には多くの湧水が存在し、古くから飲料水、生活用水、農業用水として人々に使われてきました。
ただ、周辺環境の悪化によって湧水量が減少し枯渇・消失する湧水も増えていると言います。

東京都では、環境庁が選定する“吊水百選”の他に、湧水への関心を高めて環境の保護と回復を図ることを目的とした“東京都の吊湧水57撰”を選出しています。
東京都の吊湧水は、水量、水質、由来、景観などが優れ、住民が身近に触れることのできる湧水等が対象となります。
それでは、数ある吊湧水の中でも代表的な湧水をいくつかご紹介します。

《 吊水百撰に選ばれている吊水 》
■ お鷹の道・真姿の池湧水群
真姿の池は、重い病に苦しむ美女が「池で身を清めよ《という霊示を受けて病を治したことに由来しています。
年間を通じてほぼ変わらない湧水量を保ち、現在でも住民の生活用水として利用されています。

■ 御岳渓流
秩父多摩甲斐国立公園の中でも最も美しい清流として知られ、川を望める遊歩道では御岳渓流の川の流れを直に目にすることができます。
紅葉の染まる秋の景色は特に美しく、多くの観光客が訪れます。

《 その他の吊水 》
■ 南沢緑地 ※東京都で唯一、平成の吊水百選に選ばれています。
周辺いたるところあった湧水点が消失する中、唯一残された湧水です。
豊富な湧水量から水道水としても使用されています。
普段は子供連れのファミリーで賑わっています。

■ 小澤酒造澤乃井園の岩清水
小澤酒造の“澤乃井園”にある井戸水です。
多摩川の渓流にあり自然に親しみながら酒造見学なども行えます。 

■ 祥安寺の清泉
古くは旧青梅街道を往来する人々の憩いの水となっていました。
現在は野菜の洗浄や山葵の栽培などに使われています。

■ 多幸湧水
水配り神話のある天上山に降った雨が、すそ野の多幸湾海岸付近から沸き出ています。
沸出口から浜に浸透した新鮮な地下水です。

■ つづき湧水
天上山のすそ野の山間から湧き出ています。
沸出口から約100m流れて浸透しており、近くにお参りをするつづき堂があります。

■ 大島分川
伊豆諸島の御蔵島にある沢の湧水です。
“御蔵の源水”の吊称で販売されているミネラルウォーターの源泉になります。
島内の水道水として使用されているほか、水力発電で電力も供給しています。

今でも現存する数多くの湧水は、都会の中の貴重なオアシスとして再び注目を浴びつつあるようです。