健康に良い飲み物

煎茶に向いている水

お茶を飲むことの多い日本人にとって煎茶はとても馴染みの深い飲み物です。
日本人が日常的に飲む緑茶の約85%は煎茶だと言います。
お茶茶碗をすすって飲んだときの、あのやさしい香りは日本人の心を落ち着かせてくれますよね。

煎茶を美味しくいれるために重要とされていることは“茶葉の香りと蒸し方”になります。
しかし、煎茶を構成する約99%以上は水からできているのです。
普段お茶をいれるときには、あまり重要とされていない水ですが、煎茶の味を引き立たせるために、とても重要な役割をはたしています。
煎茶に適した水を使うことで、より美味しいお茶をいれることができるのです。

水は、大きく分けて“硬水”と“軟水”の2つの種類に分けることができます。
この2つの中で、煎茶をいれるのに適している水は軟水だと言われています。
硬水にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が多く含まれているため、味にクセがあり、少し口の中に成分が残る感覚があります。

それに比べて、水に含まれるミネラル分の少ない軟水は、すっきりとしていて味にクセがありません。
そのため、茶葉本来の風味を邪魔することなく味わうことができるのです。

硬水には、食物繊維を硬くし水分を浸透しにくくする性質があるため、お茶の葉があまり開かずに香りや色味が十分に抽出されません。
それに比べて軟水を使用すると、水分が浸透してお茶の葉が十分に開き、旨みや色味が抽出されるので、茶葉本来が持つ味わいを楽しむことができるのです。
また、軟水を使用することで渋味・苦味・旨みがほどよく出て、バランスの良い味わいになると言われています。
煎茶のように茶葉そのものの旨みを楽しむお茶には、軟水を使用していれることが適していると言えるでしょう。

ただ、硬度が低いほど美味しい煎茶がいれられるとは限りません。
極端に硬度が低い軟水は渋味・苦味・旨みのバランスが崩れるため、美味しい煎茶をいれることができなくなります。
一般的に煎茶をいれるのに適した水は、30mg/L~80mg/Lと言われています。
日本の生活用水は、80mg/L以下の軟水になりますので、水道水を沸かして使用しても美味しい煎茶をいれることができます。
つまり、煎茶はもともと日本の水に適した味に作られているということですね。
もしも、ミネラルウォーターを購入して煎茶をいれるのでしたら、煎茶を入れるのに適した範囲の軟水を選ぶようにしましょう。