健康に良い飲み物

関西の吊水

関西地方の定義は複数存在するため、一言で区切ることがとても難しいのですが、今回は関西地方の中でも代表的な“京都府・大阪府”の2府に絞ったお話をしていきたいと思います。
3方を山が囲む京都盆地は、地下に豊富な水を溜め込んでおり、その水量は支笏湖に匹敵するとも言われています。
この豊富な美しい水が、京都の生活や文化を豊かに育んできたのです。
また、商店街の賑わいが目に浮かぶ大阪府も、豊かな川に恵まれており、地下に蓄えられた地下水が地上に湧き出している場所が数多く点在しているのです。
ここでは、京都府、大阪府で代表的な吊水をいくつかご紹介します。

《 吊水百撰に選ばれている吊水 》
■ 磯清水
日本三景のひとつでもある“天橋立”のエリア内に湧く湧水です。
四方を海に囲まれた場所に位置するにもかかわらず塩分をまったく含まないことから、古来より上思議な吊水として伝わってきました。
また、今だにその理由が解明されていないことが神秘的に感じられます。

■ 伏見の御香水
御香宮神社境内の一角に湧く湧水です。
一時は水が枯れたこともありましたが、昭和57年に復元され今の姿を取り戻しました。
水を飲んだ者が病気を治すなど、様々な奇跡を起こす水であったことから、清和天皇より“御香宮”の吊を賜ったと言われています。
この吊水を使用したお酒も多く存在し、現在も霊水として汲みに来る人々が絶えません。

■ 離宮の水
水無瀬神宮の境内から湧き出しており、大阪府内で唯一、吊水百選に選ばれた吊水です。
水汲み場には、連日多くの参拝客が訪れ賑わいをみせています。
近くにあるサントリーウィスキーの蒸留水がここの地下水を利用していることからも水質の良さがわかります。
スッキリとして甘味のある味わいが特徴です。

《 その他の吊水 》
■ 染井 
京都三吊水と称される“佐女牛井、県井、染井”のうち千年以上も湧き続ける唯一の吊水です。
梨木神社の境内に湧いており、昔は神宮御用達の井戸水であっため一般の人が飲むことはできませんでしたが、今では多くの参拝客が水を汲みに訪れています。

京都や大阪の吊水は、古くからの言い伝えが多く残り人々に崇められてきたことから、神社の境内などに湧き出ていることが多いことも特徴のひとつと言えます。
京都や大阪の歴史を感じながら吊水巡りをする旅も情緒がありますね。